痴漢、勾留されずに会社に戻れた事例、前科前歴なし、示談成立、罰金
この依頼者の方は、電車内の痴漢で逮捕され身柄を拘束されてしまったケースでした。
痴漢で逮捕されたことにより2日間会社に無断欠勤している状況でご相談を受けました。
長期の身柄拘束により会社をやめることになると年齢上再就職が困難なこともあり、家族にも迷惑をかけてしまうためにどうにか10日の勾留をされずに会社に戻りたいとの強い希望を持っておられました。
犯罪行為を行うこと自体はきちんと反省して頂く必要がありますが、必要以上にご家族が社会的制裁を受けることも好ましくないため、弁護士として早期の身柄解放を目指して弁護活動を行いました。
弁護士が痴漢事件として受任後、すぐに検察官に連絡をとり、依頼者が被害者と示談を希望していることを伝え、被害者の方と早急に連絡を行いました。
また、十分に反省していることや過度な社会的制裁を受けて家族が路頭に迷う状況を避ける必要があること等も詳細に説明を行い、勾留しないように意見書等を提出しました。
弁護士による活動もあり、この被疑者の方の場合には、結局3日の逮捕のみで身柄が解放され、職場に復帰するということができました。
その後、弁護士が被害者の方と示談を行い、さらに被害者の名前で上申書を作成してもらい検察官に提出することができました。
この方の場合には、結果的には、当初犯行を否認していたことや犯行態様の悪質性もあったことから罰金刑の処分となりました。
同じ過ちをされないよう反省して頂いた上で、社会復帰をして頂ければと思います。